北島三郎「魂消さない」師匠・船村徹さんに誓う“歌の道”の継承

2018年02月16日 16時30分

歌手人生をまっとうする北島

 昨年2月16日に心不全のため84歳で亡くなった作曲家の船村徹さんの一周忌法要が15日、都内で営まれ北島三郎(81)、鳥羽一郎(65)ら音楽関係者約350人が参列した。

 菜の花など約2000本の花で飾られた祭壇には、2006年ごろ故郷の栃木県で撮影された笑顔の船村さんの遺影が飾られた。弟子を代表し、献杯の音頭を取った北島は「お師匠さんが亡くなって1年があっという間に過ぎました。寂しさとともに、もう1年かと。今度は自分のことを心配する季節になったなという気持ちです」と語った。

 司会者から船村さんとの思い出を聞かれた北島は「話し始めたら2時間ほど必要」とニヤリ。渋谷で流しをやっているころから、船村さんに出会うまで、さらには門下時代の思い出を約30分間ほど笑い話を交えて披露した。「私の公演みたいになっちゃった」と言いながらも、その師弟エピソードには大きな拍手が送られた。

 北島は昨年夏に白内障の手術をして以来「すごく見えるようになったんだけど、まぶしくて」と度の入っていないメガネを掛けるようになった。すると「お師匠さんに似てきたと言われるようになったんだよ。鏡を見ても似てるなと思う」としみじみ。「まったくの他人なんですが、不思議だよね。一緒にいた時間が長かったからかな」

 芸能生活55周年を迎えたときには、船村さんから「曲の魂、歌を歌う魂を消さないで、しっかり守ってくれやと言われた」という。北島は「この思いで歌っていけば後輩につながると思う」とし「命あるものは、いつか終わる。生きているうちに、人の喜ぶ歌を歌っていく。師匠が自分を守ってくれている気がする」と、歌手人生を全うすることを誓った。