ユーチューブに「エルサゲート」の危険 子供向けに見せかけ過激動画が蔓延

2018年02月03日 16時30分

 動画投稿サイト・ユーチューブで、子供向けキャラクター動画に見せかけながら過激な内容を含む動画を再生させる「エルサゲート」が、世界的に問題となっている。

「エルサゲート」は、ディズニー映画「アナと雪の女王」の主人公エルサと、不祥事を表す接尾語のゲートが名前の由来。

 ミッキーやスパイダーマンなどの子供が好むキャラクター動画を装いながら、途中から暴力や性的描写、排せつなどの過激なシーンが含まれる動画のことを指す。これらの動画はアニメやCGで作成され、子供を標的としたものだが、エルサとスパイダーマンが性交のまね事を始めたり、妊娠したり、大便や嘔吐、いじめなどエログロ満載の内容となっている。

 近年は幼い子供にスマホやタブレット端末を与える「スマホ育児」が一般化しているが、子供たちがユーチューブでキャラクター動画を見ているうちに、関連動画の自動再生でエルサゲート動画にたどり着いてしまうことがあるという。

 昨年から欧米で問題視されるようになり、ドラえもんやアンパンマン、リカちゃん人形などが登場する、日本の子供をターゲットにした動画も出回っている。

 ユーチューブを運営する米グーグルは昨年6月以降、エルサゲートを含め、暴力的かつ過激な動画15万本以上を削除。しかし、現在でもエルサゲート動画は大量に蔓延しており対策が追いついていないのが現状だ。

 誰がどのような目的でこのような動画を作成しているのか。ネット事情通は「エルサゲート動画は、子供向けに仕立て上げることで巧妙に年齢制限の動画審査を通過し、自動再生や関連動画の再生によって広告収入を稼ぎ利益を出している。中国やロシア、インドなどの国が制作元になっていることが多いようだが、日本で制作されたものもあり、子供に精神的ショックを与えたいだけの悪趣味の者もいるようだ」と話す。

 幼い子供のいる家庭では「子供向け有料動画サイトのみ利用させる」「大人の目の届かない時はスマホやタブレットを触らせない」などの対策が必要だという。