【体操】跳馬と床運動の超絶スペシャリスト・白井健三 周囲をあぜんとさせた驚きのエピソード

2016年08月09日 16時30分

床運動の演技を終え白井は会心のガッツポーズ

【ブラジル・リオデジャネイロ8日(日本時間9日)発】リオ五輪の体操男子団体総合で金メダルを獲得した日本。その中でもピカイチの存在感を発揮したのが白井健三(19=日体大)だ。跳馬と床運動という得意の種目を抱える超絶スペシャリストは、特別な能力も兼ね備えていた。周囲をあぜんとさせた驚きのエピソードとは―――。

 天性の身体感覚とズバぬけた記憶力。自身の名前を冠した技を4つも持つ男は、まさにこの才能の塊だ。幼いころから体操一家に育った白井が、見よう見まねで技を吸収していったことは知られるが、今でも驚きのエピソードを量産し続けている。

 父・勝晃さん(56)が明かす。

「昨年1月に沖縄に家族旅行に行ったときに、ゴルフをやることにしたんです。3人の兄弟のうち、末っ子の健三は初めての経験でした。で、私がやるのをじ~っと見ているんですね。たった30分後のことです。いきなりドライバーを手に取るなり、バチーン、バチーンと打ち始めましたからね」

 その日のうちにコースまで回った白井は「僕は真っすぐ打つよ。だってボールがもったいないからね」と言ってのけ、勝晃さんの口をアングリさせた。
 さらに、こう続ける。

「高校時代まで健三は身の回りのことはだらしがありませんでした。脱いだ服はそのまま、掃除も母親任せでテレビを見ているんです。家ではリラックスさせたいので、私たちは怒りませんでしたが、日体大に入学したとき寮生活だったので心配でした。『こいつに自分のことができるかな』と」

 ところが、それは杞憂に終わる。誰に言われるでもなく、掃除、洗濯などの家事を完璧にこなし、寮内でも大絶賛されたからだ。

「実は、母親がやるのを観察していたようなんですよ。その記憶をたぐりよせて同じようにやったら、瞬く間に完璧にできてしまったらしい(笑い)」

 その記憶力がなせる業なのだろう。白井の部屋には何千ピースもあるジグソーパズルが所狭しと飾られているという。種目別床運動、跳馬で複数の金メダルが狙えるスペシャリストは、体操以外でも驚がくエピソードに事欠かない。