【体操】内村落下よりダメージ大きい白井への厳しい採点

2016年08月08日 16時20分

白井も得意の床運動で苦戦した

 リオ五輪男子体操予選は6日(日本時間7日)に行われ、エースの内村航平(27=コナミスポーツ)が鉄棒で落下するなど波乱の展開となった。1位通過を狙った団体は269・294点の4位、内村は金メダルを期待されていた種目別鉄棒の決勝進出を逃したが、それ以上にショッキングだったのは白井健三(19=日体大)の床運動の得点が伸びなかったことだ。世界選手権の種目別では初出場の2013年から金、銀、金と3年連続でメダルを獲得。白井の床がリオ五輪の日本勢で最も金メダルが堅いとさえ言われてきた。ところが、予選では15・333点の6位。ラインオーバーのミスもあったとはいえ、16点台を軽々とマークしてきた白井にとっては厳しい結果だ。

 この得点について、日本代表の森泉貴博コーチ(45)は「ひねりの足割れを取られたのかなと思います。今回はジャッジもレベルが高い」と沈痛な表情を浮かべた。白井の異次元の高速ひねりはジャッジにとっても未知の世界。これまでなら細かな足割れまで見抜かれることはなかった。しかし、世界の舞台に立つようになって既に3年、ジャッジが白井のひねりに慣れてきたことが、採点に表れているというわけだ。

 種目別での活躍はもちろん、団体でも床と跳馬のスペシャリストとして白井が得点源になることが、3大会ぶりの金メダル獲得には必要不可欠。決勝ではどんなジャッジでも文句の付けようのない、これまで以上に完璧な演技で日本チームの雰囲気を変えてくれることを祈るばかりだ。