【NBA】五輪米代表のエース格 ケビン・デュラントが参戦を決めた理由

2021年06月29日 14時00分

高校オールスター戦の観戦に訪れた松井啓十郎とケビン・デュラント(松井啓十郎提供)
高校オールスター戦の観戦に訪れた松井啓十郎とケビン・デュラント(松井啓十郎提供)

【KJ松井のCatch&Shoot(72)】東京五輪に出場するバスケットボール米国男子代表のメンバーが明らかになった。この中でエース格となるのが、3大会連続金メダルを目指すケビン・デュラント(32=ネッツ)だ。本紙バスケット評論のBリーグ・京都ハンナリーズ松井啓十郎(35)にとっては高校の後輩になる「KD」の存在は「ドリームチーム」にとって大きなプラスになるという。

「KD」ことデュラントは、僕が卒業した後にモントロス・クリスチャン高校(メリーランド州)に転校してきたのでチームメートになったことはないのですが、別の学校にいた時に対戦して勝った記憶があります。当時はまだ細い選手でしたが、周りからは「すごく伸びるよ」と言われていました。

 東京五輪の米国代表にはレブロン・ジェームズ(36=レイカーズ)、ステフィン・カリー(33=ウォリアーズ)といったビッグネームが不参加。デュラントも、もう金メダルを2回取っているし出ないだろうと思っていました。

 それが参加を決めたのは、シーズンを終わりにしてしまうのは納得がいかないという気持ちになったのかなと思います。ミルウォーキー・バックスとのプレーオフ第7戦の最後、2点負けている状況で自分がエアボール(リングに届かないシュート)をして試合終了となってしまいました。このままシーズンオフになるよりは、金メダルを取って米国に貢献したいという気になったのかもしれません。

 今回の米国代表のメンバーはデビン・ブッカー(24=サンズ)、デイミアン・リラード(30=トレイルブレイザーズ)、ジェイソン・テイタム(23=セルティックス)といった比較的若い選手が多いです。
 試合が12分×4クオーター(Q)のNBAと違い、国際ルールで行われる五輪は10分×4Qと短くなります。使うボールや細かいルールも異なるので戸惑うこともあることが予想される中、デュラントは前回と前々回の五輪で金メダル、2010年の世界選手権では優勝してMVPにも選ばれた経験は大きなプラスになるはずです。

 現在のNBAでトップクラスの能力の持ち主なので、相手にしてみれば1対1では止められない選手。あらゆる面で脅威となるでしょうね。

 ☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、イベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦したことがある。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、昨季から京都に加入。来季からは富山グラウジーズへ移籍する。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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