長友ロシアに向けてボランチ転向も 明大恩師も「適性あり」

2014年06月30日 16時00分

激しく競り合う長友(右)は新境地に挑む

 日本代表DF長友佑都(27=インテル)が新境地を開拓する。サッカーW杯ブラジル大会で1次リーグ敗退に終わり悔し涙を流したが、すでに4年後のロシア大会に向けた戦いがスタート。これまで「世界最高の左サイドバック」を目指していた男が守備的MF(ボランチ)への転向を視野に入れた。新たなポジションへの挑戦で、ブラジルの借りをロシアで返す。

 

 

 長友はエースのFW本田圭佑(28=ACミラン)、FW香川真司(25=マンチェスター・ユナイテッド)とともに「W杯優勝」を目標に掲げた。ザックジャパンのオピニオンリーダーだったが、2度目のW杯は屈辱の舞台となった。


 1分け2敗の未勝利で1次リーグ敗退。ショックは大きく、一夜明け会見では涙ながらに代表引退を考えたことを吐露した。それでも「逃げになる。ここでやめれば一生後悔して終わる」と思い直し、3大会連続出場となるロシア大会での雪辱を誓っている。


 ただ、このままでは同じことの繰り返しになる。4年後にはさらなる“進化”が必要だ。恩師の明治大学体育会サッカー部・神川明彦監督(47)もこう指摘している。


「彼のプレースタイルはずっとあのままでやれるのか。といったら、違った長友像を模索しなきゃいけない時期がブラジル以降に出てくる」


 長友の持ち味は豊富な運動量と強靱なフィジカルだが、4年後は31歳。長友といえども、年齢的な衰えがあることも予想される。そこで、視野に入れる“進化”の方法の一つがコンバートだ。神川監督も「ボランチはあるかもしれないし、今だったらできる。彼のことだから目指すべき自分を見つけると思う」と話している。


 ボランチは大学時代に務めたことがあり、適性もあった。また、「目標」として最も尊敬している元アルゼンチン代表MFハビエル・サネッティ氏(40)もサイドバック、守備的MFと異なるポジションを兼任。長い間クラブ、代表で活躍を続けた。


 インテルで長友と同僚だったサネッティ氏は2013―14年シーズンで引退したが、長友は入団当初から刺激を受けてきた。「長友も長く現役をやりたいと考えている選手」(神川監督)。ボランチはサイドバックに比べれば、運動量が減り体への負担も軽くなる。ベテランとして生き延びるには、格好のポジションかもしれない。


 最強サイドバック男の新たな挑戦が始まりそうだ。