ザックがやってきたサッカーではいつまでも勝てない

2014年06月25日 16時00分

敗戦にガックリとうなだれる本田(中)

 W杯ブラジル大会の1次リーグC組最終戦(24日=日本時間25日、クイアバ)、日本代表はコロンビアに1―4で敗れ、1分け2敗の未勝利で大会を終えた。前半終了間際にFW岡崎慎司(28=マインツ)のゴールで一時は同点に追いつくなど意地を見せたが、奇跡を起こせなかった。これでザックジャパンの4年間が終了。元日本代表FW武田修宏氏(47=本紙評論家)が“ザック最後の戦い”を総括した。

【武田修宏の直言】残念だったね。最低でも2点差をつけ勝たないといけない試合だったが、日本は前半からプレスがしっかり掛かっていたし、いいパフォーマンスを見せられたと思うよ。

 スタメンの1トップに運動量のあるFW大久保嘉人(32=川崎)を起用したので、アグレッシブにやれた。逆に4失点はリスクを冒して攻めた結果なので仕方ない。まあ全体としてパスもつながったし、縦にボールも入ったから少しは日本のサッカーを見せられた。それが唯一の救いだろう。

 1分け2敗という結果で今大会を終えたけど、これは初戦のコートジボワール戦がすべて。あの試合で結果を出せなかったのが痛恨だった。それに体調が整わず、プレスもできずに日本のパスサッカーができなかった。これでリズムは完全に崩れたね。

 正直言えば、FW本田圭佑(28=ACミラン)が全くダメだったよ。初戦のゴールはすばらしかったが、3試合を通して見ると動きが重かった。ミスが多く、足を引っ張る場面も多かった。ザッケローニ監督が不振のエースを使い続けたのはどうだったかな? 結果として「心中」になってしまったけれど、その姿勢は良くなかったと思う。

 FW香川真司(25=マンチェスター・ユナイテッド)に関しては、少しかわいそうな面があったかな。確かに今大会のパフォーマンスは良くなかったよ。でも、その理由の一つは、相手が香川とDF長友佑都(27=インテル)の左サイドを狙ってきたことだから。それで守備に追われる場面が多かったし、決して彼が悪いとは言えないよ。

 今後の日本代表に期待するのは…もう少し分析したい。でも、一つわかっているのはザッケローニ監督(61)がやってきたようなサッカーでは、日本はいつまでたってもW杯で勝てないってこと。もっとW杯経験のある監督、例えばイビチャ・オシムさん(73)みたいな指導者を呼んで来ないと…。協会側はもっと真剣に考えてほしいね。(元日本代表FW)