エンゼルス・大谷22打席ぶり安打は超特大5号3ラン! 名物実況ロハス氏も歓喜

2020年08月24日 11時00分

5号3ランを放った大谷は本塁で迎えるトラウト(左)、レンドン(中)とタッチ(ロイター)

 エンゼルスの大谷翔平投手(26)は23日(日本時間24日)に敵地でのアスレチックス戦に「5番・DH」で出場し、3回に逆転の5号3ランを左中間に叩き込み、7回には右前打を放ち4打数2安打3打点。自己ワーストの21打席連続無安打のどん底から超特大弾で脱出に成功した。試合は延長10回4―5でサヨナラ負けしたが大谷の復活は明るい材料だ。チームのため、ファンのため、ここから大逆襲開始だ。

 大スランプからの脱出を告げる一発が飛び出したのは2点を追う3回一死二、三塁だった。マウンドは右腕モンタス。カウント2―1からの4球目、95マイル(約153キロ)の真ん中高めのツーシームを少しためて強振すると高々と上がった打球は左中間へ。中堅手は数歩追っただけであきらめた。111・3マイル(約179キロ)の光速弾はそのまま、左中間席の通路に吸い込まれた。22打席ぶりの安打は439フィート(約133・8メートル)の超特大の逆転3ランだ。

 FOXスポーツ・ウエストの実況アナウンサー、ビクター・ロハス氏は「ビッグフライ! 大谷サン!」に続いて「これこそが彼のスイング! 高めの速球には、速攻クラッシュ!」と大興奮だ。

 劣勢のチームを救うだけではなく、野球人生最長のスランプにはまっていた大谷にとっても価値ある一発だ。16日(同17日)の本拠地ドジャース戦で1打席目に右前打を放ったのを最後にHのランプが点灯しない。体の開きが早く、引っ張る内野ゴロばかりで、左翼への強い打球はなかった。大谷を打者として使い続ける意向を示していたマドン監督は打撃の状態の悪さから17日(同18日)のジャイアンツ戦、21日(同22日)のアスレチックス戦を休ませた。

 日本ハム時代の18打席を超える最長のスランプに大谷は試行錯誤。22日(同23日)のアスレチックス戦では1~3打席目はすり足ではなく、キャンプで取り組んだ右足を少し上げ、タイミングを取った。左腕マクファーランドと対した4打席目は元に戻して中堅へ抜けようかという強いゴロ。結果は遊失だったが、打球を強く打つ感覚を取り戻しただろう。

 初回一死一、二塁はタイミングを外され空振り三振に倒れたが、スイングは力強かった。

 5回二死一塁は四球を選び、7回一死無走者では3番手ディークマンから痛烈なゴロの右前打を放ち、11日(同12日)のアスレチックス戦以来、今季4度目のマルチ安打を記録した。実況席でロハス氏は「ナイスジョブ、ナイススイング、今日は2安打と四球のショーヘイ、うれしいね」と言葉を弾ませた。

 4―4の9回一死一塁は初球にトラウトが二盗に成功。一打勝ち越しのチャンスだったが、4番手ソリアーのチェンジアップにタイミングを崩され、一ゴロに倒れた。勝負を決める安打を打つことができれば最高だったが、それは次の試合のお楽しみだ。

 中堅から左への力強い打球が復活した大谷。ここから一気にギアを上げていく。地獄を味わった男は強い。