悩める松田宣が今季1号! ソフトバンク・工藤監督が明かした〝心〟の儀式

2020年07月11日 06時15分

不振の松田宣と工藤監督が行っていた儀式とは…

 ソフトバンクは10日の楽天戦(ペイペイドーム)に延長10回の末、2―1のサヨナラ勝ちで連敗を止めた。絶対的主砲・柳田の7号サヨナラ弾で劇的決着。それでも試合後、工藤公康監督(57)はヒーローを差し置いて、開幕19試合目で待望の今季1号を放った松田宣への思いであふれていた。

「何といってもギータがよく打ったんですけど、マッチの一本がうれしすぎて…。マッチに1号が出たのが一番ホッとした。彼自身が一番苦しんだところがあったので。そういう中で出た一本はすごく貴重。(これから何よりも)一番乗っていってほしいのはマッチ。『今日打って、明日から乗らなければダメだろ!』と思うくらいの気持ちではいる。苦しんだ分だけ明日から楽しんでやってほしい」

 戦力的にもムードメーカーとしても代えの利かないベテラン。打率1割台でも心中する覚悟で起用してきた。凡退してベンチに帰ってくる際は「胸を張って帰ってこい」と言い続けた。それは先週の日本ハム6連戦で一足先に不調を脱したバレンティンも同様だった。

 そんな工藤監督は、悩めるベテランと助っ人砲を勇気づけるため、3人だけの儀式を行っていた。「マッチとバレンティンとやっている。『心』で、というのをね」。利き手の握りこぶしで胸を叩いて、弱気になろうとする心を奮い立たせる儀式だった。開幕から不振が続いた松田宣が出塁した際に自軍ベンチに向かって、このしぐさをすることがあったが、実はそんなエピソードが隠されていたのだ。

 かつて、不調と球審の判定への不満が重なり、精神面で苦しんだ柳田に「穏やかな心で1日を過ごそう」と胸をさすりながら声をかけ続けたことがあった工藤監督。今回は、悩める男たちの「弱気の虫」を絶つために、新たな儀式で復調をサポートしている。

「本当によく打った。明日からも乗っていってほしいなぁ…」。毎回のことだが、1日も早く儀式が不要になることがチームにとっては望ましい。