【ナント!不思議な体の仕組み】泣ける映画でストレス軽減 ホラー映画でカロリー消費

2020年04月29日 10時00分

涙が持つ効果とは?(写真はイメージ)

「STAY HOME」もすっかり定着しましたね。とはいえ、長く自粛生活が続く中で、皆さん、ご自宅での過ごし方には様々な工夫をされつつ、ご苦労もあるかと思います。

 そこで今回、オフの過ごし方としてオススメしたいのがホームシアターです。見る映画は何でもいいのですが、まずは家族で楽しめて、最後はホロッとさせられる人間ドラマを扱ったものなどいかがでしょうか。実は涙というのは、目に異物が入ったときに反射的に流す涙と、悲しいときなど感情的に流す涙ではその成分に違いがあります。反射的涙はほぼ水であるのに対し、感情が含まれる涙にはプロラクチンというホルモンが含まれているのです。

 プロラクチンは母乳の分泌を促す作用があることでも知られますが、痛みを軽減する作用も。そのため一部の研究では、涙には感情的なストレスを軽減する作用があるといわれています。よく「泣いたら、何だかスッキリした」というケースを耳にしますが、その仕組みにはプロラクチンが影響していたというワケです。特に今の時期は、何かとストレスがたまる時期です。ここは映画でも何でも上手に利用して、涙を流し、気持ちをすっきりさせてみてはいかがでしょうか。

 また、違った意味でホラー映画もオススメですよ。こちらは運動不足解消につながります。たとえば、遊園地の絶叫マシンなどに乗ると大声を発し、アドレナリンが大量に出ることでカロリー消費につながることが知られています。同じことがホラー映画にもあてはまり、恐怖によって人の筋肉が緊張、弛緩を繰り返すことでアドレナリンを分泌、カロリー消費するという仕組みです。しかも見終わった後はぐったりするので、食欲も減退するというダブル効果が期待できます。

 ネット上には「痩せるホラー映画ランキング」までありますから、もし良ければ参考になさってください。笑う、泣くなど喜怒哀楽の感情をしっかり出すことは、ストレスをためない意味でも大事です。

 ただ、映画観賞しながら、リラックス目的とはいえ、ポテトチップスやチョコレートなどハイカロリーのオヤツを食べすぎないように気を付けましょう。逆に太って、これまたストレスになりますので、気を付けましょう!

☆工藤孝文(くどう・たかふみ)福岡大学医学部卒業後、糖尿病などの生活習慣病、甲状腺疾患などホルモンの疾患を専門に勉強。現在は福岡県みやま市の工藤内科で減量外来を含めた地域医療に取り組んでいる。「あさイチ」「ホンマでっか!?TV」などメディア出演も多数、「心と体のもやもやがスーッと消える食事術」(文藝春秋社)、「ざんねんな人体のしくみ」(青春出版社)など体のメカニズムに関する著作も多い。