【戸田SGクラシック】全国24場“最狭”コース攻略法

2019年03月15日 18時04分

吉川元浩

【ボートレース戸田・SG第54回クラシック(16日開幕)コース攻略法】日本一狭い――。これが7年ぶりにSGが開催される戸田の最大の特徴だ。スタンド側~対岸までの拡幅107・5メートルは全国24場の中で最も狭い。この「狭さ」ゆえに他場とは違う走り、戦い方が要求される。この難水面をいかに攻略するか。当地でSG、GⅠの優勝経験があるレーサーたちの“証言”をもとに徹底検証した。

 まず2014年のヤングダービー、17年の60周年記念を制している地元のエース桐生順平が「戸田は水面も特殊だし、ペラとエンジンの組み合わせも特殊なんです。2節連続で走ってもエンジンが違うのもあるけど、全く違うんです。だから前節を参考に、とはならない。エンジンが違うと調整方法が変わるんです」と“特殊性”を指摘する。

 その上で「戸田ではSの行き足を求めるとか、乗り心地を求めるとか、そういう基準的な、これという調整法はないんです。まったく真っ白な状態から、いい状態を目指す感じですね。固定観念は持たないようにしています」と打ち明ける。

 00年の関東地区選を制した角谷健吾も「関東地区なので走る回数は多い。特殊な水面だとは思ってます」という。具体的には「狭いので2、3周目にも引き波が残って、どうしても乗りにくさがある。その水面を乗りこなすことが課題になるし、乗り心地の調整をしっかり合わせていくことが必要」と説明する。

 そして多くの選手が挙げるのがSの重要性だ。18年3月の61周年記念Vの地元・中田竜太は「Sで後手に回ると何もなくなる。だから同体以上は行かないとダメ。そういう部分を生かせる足にはしたい」。同年10月の62周年記念を制覇した笠原亮も「優勝した時はピット離れやSがしやすかった。狭いレース場なので包まれないようにするのが大事。Sの足は重要」と口を揃える。

 狭い上に1Mが極端にホーム側に振られている。1Mとスタンド側消波装置との距離37メートルも24場で最短だ。このためSで後手に回ると、外枠勢に包まれる形になり、苦しい展開になってしまうのだ。07年の51周年記念で優勝している吉川元浩も「狭いのでちょっとでも出られると、もうアカン」と話す。

 まずS力、スリット近辺の舟足は絶対条件のようだ。