プロレス記者の独り言

取材歴25年の大ベテラン・川野辺記者のブログです。豊富な知識・経験をもとにプロレスの醍醐味を書き尽くします。

ブッチャーの悪の神髄を見た

スポーツ2010年02月08日 13:17 | フォルダ : ブッチャー

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ナイフを忍ばせ外出する呪術師ブッチャー

プロレス記者・カメラマンを次々と殴り、叩き恐れおののかせた”インドの狂虎”タイガー・ジェット・シン。”黒い呪術師”アブドーラ・ザ・ブッチャーはファンに愛された不思議な悪役レスラーであることは前述してきた。二人の最大の違いは、シンは日本マットではまさに狂った虎であるが、東南アジアやインド、南アフリカでは最大のヒーローの善玉レスラー。それに対し、呪術師ブッチャーは世界のどこへ行っても悪役であることだ。
悪役レスラーに徹しきるブッチャー。日本マット五十数年の歴史の中でこの二人に”アラビアの怪人”ザ・シークを加えた三人が最大の悪役レスラーと言われるのも納得だ。
 そんな呪術師ブッチャーが、まさに悪役レスラーに命を賭けた話を紹介しよう。
 米国マット取材中、ジョージア州アトランタ郊外のブッチャー宅に一泊したことがある。朝食をとって朝から裏庭のプールで日光浴。そしてブッチャーに別れを告げ、アトランタのオムニセンターでの取材に出むくこととなった。

「ちょっと待ってくれ、オレも行こうかな」とブッチャーが言い出した。その日、ブッチャーはブッキングされていず、挨拶と顔出しだけである。
黒づくめの衣装に身を包むブッチャーに驚かされた。
 黒いジャケットの下に皮の拳銃ホルダーが吊るされズシリと重さが伝わってくる拳銃が収まっていた。さらにブッチャーは皮のブーツを履いていたが、右のブーツの中には女性専用と言われるミニ拳銃、左のブーツの中には大ぶりなナイフを忍び込ませていたのだ。

自分の身は自分で守る!命を賭けて戦わなければならない時がある

「オレはトップのヒール(悪役)レスラー。いざとなったら自分の身は自分で守らなければならない。誰も助けてはくれない。それに男はプライドを折られたら命を賭けて戦わなければならない時があるんだ」とブッチャー。
 狂虎シンと違い、世界をまたにかけて悪役レスラー道を貫き通してきたブッチャー。悪の神髄を見たような気がした。

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川野辺修のプロフィル 1973年入社。プロレス・格闘技取材歴25年以上。5000大会、5万試合以上を取材。テレビ朝日「ワー
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