競泳女子オーストラリア代表で五輪2大会で銀メダルのマデリン・グローブス(25)が「スポーツ界のミソジニスト(女性蔑視)変態」への抗議を理由に挙げ、東京五輪代表選考会を辞退。波紋を広げるなか、同国競泳のカリスマが〝変態一掃〟を支持した。

 グローブスの告白以降、別の女性選手が体形について「ラードの尻だ」と言われたケースなど、オーストラリア競泳界の問題ある指導が明らかになっている。同国水泳連盟は、女性選手への指導実態について、女性による調査団設置を表明。この改革案を、競泳元五輪金メダリストのグラント・ハケット氏(41)は即座に支持した。

 テレビ「チャンネル9」でハケット氏は「こういう話を聞くことは非常に残念。そんな行いをする人間は、排除されるべき。我々はスポーツを前進させる必要がある」と語った。

 グローブスは五輪選考会辞退について、SNSに「これはスポーツ界のミソジニスト変態とその太鼓持ちたちへの教訓です。あなたはもはや若い女性と少女を搾取したり、見た目をバカにしたり、医学的に間違った認識を刷り込んで、代表にしてボーナスを稼ぐことはできない」などと記述。過去には指導者からの性的嫌がらせについても告白していた。