稀勢の里(30=田子ノ浦)を1差で追っていた照ノ富士(25=伊勢ヶ浜)は鶴竜(31=井筒)を寄り切って12勝目を挙げ、優勝争いのトップに並んだ。一昨年夏場所以来、2度目の賜杯に向け「最後まで頑張るだけ。一番一番です」と気を緩めなかった。

 力任せに両上手を引いて寄り切る豪快な取り口だが「全力で頑張っているだけなので、何とも言えない」。優勝した場合、兄弟子の十両安美錦(38)がパレードの旗手をやりたがっていると伝え聞くと「やってもらいたいが、まだまだ全然そんな…」と慎重だった。