新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦)が祝賀ムードに区切りをつけた。

 1月場所の初優勝後は超多忙な生活に突入。横綱昇進が決まると伝達式や土俵入りなどの行事を矢継ぎ早にこなした。その後も部屋がある東京・江戸川区での優勝報告会や、故郷の茨城県や牛久市で表敬訪問や祝賀会出席などが続いた。18日には牛久市で祝賀パレードに参加し、約5万人から祝福された。

 市民栄誉賞の授与式と祝賀会にも出席した。ただ、一連の祝賀行事への参加もこの日まで。今後は新横綱として臨む春場所(3月12日初日、大阪府立体育会館)で結果を残すため、体調管理と稽古を優先させる構えだ。稀勢の里は「もうあと3週間。今のところいい稽古ができている。いい調整をして初日を迎えられれば」と気持ちを切り替えた。

 横綱昇進後は一貫して「浮かれていられない」「これからが大事」と何度も言い続けてきた。27日の新番付発表を見据えて、ここから“本番モード”に入っていくことになりそうだ。