豪華断髪式〟だ。大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)を控えた5日、元横綱白鵬の宮城野親方(37)が来年1月28日に国技館で引退相撲を開催することを発表。「たくさんの人の応援があって20年、力士として走り続けてきた。最後の(横綱)土俵入りと大イチョウ姿を、ぜひとも見にきてもらえれば。(断髪式は)寂しい思いはありますけど、まげを切って第2の人生が始まる」と思いを語った。

 引退相撲の詳細については「準備ができ次第、皆さんに紹介したい」と話すにとどめたが、史上最多の優勝45回を誇る大横綱にふさわしい〝花道〟となりそうだ。関係者によると、断髪式では角界関係者をはじめ著名人ら約600人がハサミを入れる予定。ネットでの生配信や有名アーティストによるミニライブ、VIP向けラウンジの設置などが計画されているという。

 当面は引退相撲の準備で多忙な日々を送る一方で、弟子の育成も手を抜くつもりはない。宮城野親方は「今、幕下にいる3人を3場所以内に関取にさせて断髪式を迎えられれば。それが一番の皆さんへの恩返し」。自らの手で育て上げた関取衆に囲まれながら、晴れ舞台に臨むつもりだ。