大相撲の元大関貴ノ浪の音羽山親方(本名・浪岡貞博)が20日、急性心不全のため、大阪市内のホテルで死去した。43歳だった。

 藤島部屋に入門し、1987年3月場所、本名の浪岡で初土俵。91年3月場所で十両に昇進したのを機に、四股名を貴ノ浪とした。同年11月場所で新入幕。94年1月場所後に大関に昇進した。96年1月場所、97年11月場所で幕内優勝を果たした。

 99年9月場所中に足を痛めて休場すると、角番で迎えた同年11月場所で6勝9敗と負け越して、35場所連続で保持していた大関から関脇に陥落。2004年5月場所前には大関時代から悪かった心臓の不調で入院し、5月場所には出場したものの、場所中に現役引退を表明した。

 引退後は年寄音羽山を名乗り、貴乃花部屋付きの親方として後進の指導にあたっていた。