地位よりも数字にこだわる。大相撲初場所初日(9日、東京・両国国技館)、関脇御嶽海(29=出羽海)は幕内宇良(29=木瀬)を押し出して白星発進。頭を下げて飛び込もうとする相手を起こし、落ち着いて土俵外に退けた。

 取組後は開口一番「よかったです」と安堵の表情。〝業師〟に何もさせず、一方的な内容となったことには「自分の相撲を取るしかないと。相手よりも自分のことだけしか考えていなかった。動揺しないように集中しました」と語った。

 先場所は11勝4敗で大関取りの起点とした。ただし、本人は「(一つ上の番付よりも)目の前の階段をしっかりと踏んでいきたい」と、連続2桁白星を重視している。

 御嶽海は「しっかり(2桁白星を)取って期待に応えていきたい」ときっぱり。序盤戦で勢いに乗りたいところだ。