大相撲九州場所(福岡国際センター)の初日を翌日に控えた13日、日本相撲協会の境川九州場所担当部長(59=元小結両国)が電話取材に応じた。

 2年ぶりの開催となる同場所は、観客数を50%以内の上限約3700人で実施。検温や消毒など、引き続き新型コロナウイルス感染対策を徹底して行われる。境川担当部長は「今の状況ではそこを疎かにはできない。至る所に消毒など感染予防の対策を講じながらやっている。他の会場を参考にしていろいろやっている」と万全の体制を強調。続けて「(症状などが見られれば)協会員を検査していただける病院も用意している。感染者を出すわけにはいかないので相変わらず規制をかけながらやっているが、みんなしっかり守ってくれている」と場所を無事終えることに手応えを示した。

 一方、土俵上では元横綱白鵬の間垣親方の引退により一人横綱となった照ノ富士(伊勢ヶ浜)に期待をかけつつ「大関陣、三役陣、若いこれからの力士が上位にも出てきたので活気のある土俵を期待できるのではないか。九州出身の各力士にも頑張ってもらいたい」と地元勢の奮起を促した。

 またこの日は福岡国際センターで土俵祭りが行われ、八角理事長(元横綱北勝海)や親方衆らが15日間の安全を祈願した。