大相撲秋場所7日目(18日、東京・両国国技館)、新横綱照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)が幕内琴ノ若(23=佐渡ヶ嶽)を寄り切って初日から7連勝を飾った。

「猛牛」と呼ばれた祖父の元横綱琴桜(故人)ばりの攻めを見せる琴ノ若の相撲に苦しんだが、それをしのいで両まわしを取ると、最後はきっちり相手を土俵から追い出した。

 取組後は「落ち着いて見ていこうと思っていた」と振り返り、8日目以降に向けてはいつものように「一日一番、集中してやっていきたい」とだけ語った。審判部副部長の藤島親方(元大関武双山)は「相手としては慌てさせたいけど、慌ててくれないのでどうにもならない」と異次元の強さに脱帽といったところだった。

 一方、この日に横綱初挑戦となった琴ノ若に対しては「いいものを持っている。やっぱり体格もいいし、腰の重さとか(もいい)」と評価。新横綱として若手の挑戦を受ける立場となっただけに、その実力を分析する力にも磨きをかけているようだった。