大相撲11月場所を控えた2日、新入幕天空海(あくあ、29=立浪)が2日、茨城・つくばみらい市の部屋で稽古を行った。この日は部屋の関取衆らと相撲を30番取って精力的に汗を流した。初土俵から10年をかけて新入幕を果たした苦労人は「ようやく幕内に来られた。ようやくスタートライン。10年かけてようやく立てるので、これからも立てるようにいきいたい」と闘志を燃やしている。

 茨城県大洗町出身。しこ名は地元の水族館「アクアワールド」にちなむなど、郷土愛は強い。その茨城県は今年の「都道府県魅力度ランキング」で7年連続の最下位から脱出し、42位に浮上。天空海は「脱出しちゃったけど、ポジティブな意味で最下位の方が目立ってよかったかなと。むしろ10年連続最下位くらいの方が逆に目立つと思うんですが」と持論を展開。「ほかの県に比べたら魅力がないかもしれないけど、それがいいんだよなと。渋滞もそこまでない。住みやすいと思う」と出身者ならではの〝長所〟を語った。