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なでしこ佐々木監督が語った「ポスト澤」「モノマネ公約」


佐々木監督は過酷な五輪予選突破を語った

【佐々木則夫監督インタビュー】次はなでしこジャパンの大阪決戦だ! サッカー女子のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(29日~3月9日、大阪)に臨むなでしこジャパンの佐々木則夫監督(57)がインタビューに応じた。わずか2枠しかない出場権を6か国で争う過酷な予選の展望をはじめ昨年末に現役を引退した澤穂希さん(37)不在の影響などを激白。指揮官の意外なエピソードも披露し、五輪切符獲得を力強く誓った。

 ――2枠を争う最終予選は激戦必至だ

 佐々木監督:オーストラリアは異様に力をつけていて、呼吸が揃ってきている。ブラジルに勝ったり、ジャイアントキリングの経験もある。中国も監督が代わって非常にいい感じになっていて、韓国もだいたい同じメンバーでね。北朝鮮は数年前から若い世代に代えて、同じようなスタイル、メンバーで経験豊かになり安定感も増してきた。ベトナムは日本の監督がいい雰囲気、スタイルでやってきた。本当に2枠は簡単じゃない。

 ――どのようなチーム編成を行うのか

 佐々木監督:まずは切符を確実に取るという逆算から、メンバーを取らなければいけない。

 ――世代交代が叫ばれている。若手の現状は

 佐々木監督:ある程度(A代表での)イメージは持っているが、まだ質の高い中で表現することができない。世界に出て行くと、リーチやパワー、テンポとか…やっぱり違う。その感じを早く身につける。若い選手はスイッチが入らないので、もう少し徹底させたい。

 ――予選のホーム開催をどう考えるか

 佐々木監督:皆さんが応援してくれるぶん、逆に勝たなきゃいけないというプレッシャーが絶対に出てくる。しっかりマインドコントロールして、パワーに変えられるかどうかだ。

 ――オフ明けという難しさもある

 佐々木監督:昨年はW杯があってシーズン、皇后杯もあった。イメージを持って準備をしないといけない。午前練習などで、コンディションに負荷がかかってもブレない技術を含めて準備する。

 ――大黒柱だった澤さんが引退した影響は

 佐々木監督:澤だけじゃなく、その他の先輩から受け継がれた部分はMF宮間(あや=31、岡山湯郷)やFW大儀見(優季=28、フランクフルト)にも入っている。澤という存在がパッといなくなった寂しさはかなりあるが、それで止まるわけにはいかない。澤を含め先輩から培ったものを、宮間を中心として大儀見など縦ラインの中で引っ張っていかないといけない。切り替えて彼女たちがボトムアップしてくれると期待している。

 ――最終予選にも澤さんを帯同すれば…

 佐々木監督:いなくなったからアシスタントコーチやってくれなんてね…。そりゃあいいと思いますよ、ここにいていただいたほうが。ただ(夫婦間で)遠距離が長かっただろうし(骨休めに)温かい正月を過ごしているイメージのほうが、オレはうれしいよね。

 ――背番号10の後継者は誰なのか

 佐々木監督:僕が決めていいのかどうか…。これはすごく重大。今の日本は男子の背番号10よりも、女子の10番のほうがデカイでしょう。

 ――かつて男子はFW本田圭佑(29=ACミラン)が10番を熱望していた。女子はどうか

 佐々木監督:(選手自らが)進み出てくれたら一番いい。それだけ言えるやつがいたらいいんだけど…。“エサ”はまいてみるよ。澤の後の10番をつけようと、そういうやつがいれば…。最終的に食いついてこないなら、しょうがないからオレがつけようかな(笑い)。まあ(適任の選手は)いますよ。

 ――次の主将は

 佐々木監督:(現主将の)宮間ともいろんな話をしているところ。また話をしながら方向性を決める。ただ、僕自身が監督をやっている間はリオまで、宮間にやってもらいたい。攻守ともにバランスも悪くないし、代える理由もない。将来のことといっても、そこでまた考えればいい。

 ――最後にリオ五輪後の人生設計は

 佐々木監督:ホント考えていない。俳優にでもなろうかな(笑い)。昔、森田健作(千葉県知事=66)のマネをよくやったんだよ。(顔マネしながら)「シャー!」「ヨシカワ君!」とか。帝京高時代に(髪形を)七三に分けていたし(明治)大学のころはよく寸劇なんかもやったなあ。

 ――予選突破したら見せてください

 佐々木監督:「ヨシカワ君、やったぜ!」ってね。予選突破したらそれくらいやるよ(笑い)。

 ――最後に出場権獲得へ意気込みを

 佐々木監督:リオ五輪で日本の皆さんに元気を送るためにも、女子サッカーが金メダルを目指すということに尽きる。そのためにも予選を絶対に突破しないといけない。

☆ささき・のりお=1958年5月24日生まれ。山形県出身。帝京高(東京)から明治大に進学し、卒業後はNTT関東(現J1大宮)でプレー。33歳で引退し、指導者に転身した。2006年になでしこジャパンのコーチに就任し、07年12月には監督へ昇格。08年北京五輪ベスト4、12年ロンドン五輪準優勝、11年ドイツW杯優勝、15年カナダW杯は準優勝。11年には国際サッカー連盟の女子世界年間最優秀監督賞を受賞した。

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