【オレゴン州ポートランド3日(日本時間4日)発】米女子ツアー「ポートランド・クラシック」最終日(コロンビア・エッジウオーターCC=パー72)、13位から出た宮里藍(32=サントリー)は6バーディー、1ボギーの67と猛追。通算13アンダーの5位に食い込んだ。

 米国内最後のトーナメントで、藍が底力を見せた。出だしの1番でバーディーを奪って勢いに乗ると、4番から7番まで4連続バーディーの猛チャージ。後半も1バーディーを奪い、スコアを伸ばして上位に迫った。

 最終18番、グリーンに藍が姿を現すと、今季で引退することや、これまでの功績などがアナウンスされた。

 2010年覇者で大会の顔の一人でもある藍に、観客から大きな拍手が送られた。藍は感極まった様子で胸に手を当て、声援に手を振って応えた。結局、このホールはボギーだったが、主催者から花束を贈られ、再び温かい拍手が送られた。「素晴らしい1週間でした。自分の引退という個人的なことを、思い入れを持ってくれたことがうれしかった」と、すがすがしい笑顔を見せた。

 残すは現役最後の試合となるメジャー最終戦「エビアン選手権」(14日開幕、フランス・エビアン・リゾートGC)だ。今大会同様、優勝経験のある相性のいい大会に向け、調子も上がってきた。「この1週間、パットが良く、いいフィーリングがつかめた。エビアンはなかなかタフなセッティングで、天気も含めて難しいところがあるが、自分のゴルフができているので、このままの流れで行きたい」と気合十分。現役最後の舞台で完全燃焼する。

 また、8位から出た畑岡奈紗(18=森ビル)は15位、横峯さくら(31=エプソン)は21位、上原彩子(33=モスバーガー)は55位だった。