国内女子ツアー「CATレディース」最終日(20日、神奈川・大箱根CC=パー73)、昨年覇者のイ・ボミ(韓国)は首位タイでスタートし、4バーディー、ノーボギーの69をマーク。通算12アンダーで今季初勝利を挙げた。

 28歳の1年を優勝で締めくくった。21日が29歳の誕生日。2年連続の賞金女王が涙声で「久しぶりすぎる優勝ですごくうれしい。頭が真っ白。信じられない。一生記憶に残る優勝」と喜びに浸った。2012年の初優勝以来、年に必ず2勝以上を挙げてきた。特に過去2季は合計12勝。それが今季は開幕戦の3位が最高だった。

 ショットに悩み、5月には40位に終わった試合後、韓国へ戻るために空港に向かう車中で号泣。清水重憲キャディーが「もう日本に帰ってこないのではないか」と思ったほど。ただ、そのままでは終わらないのが女王の底力。「清水さんには『一生懸命やっていれば、這い上がった時にもっと強くなる』と言われた。その言葉に期待した」。パートナーからの“金言”が心の支えとなった。

 1年ぶりの勝利に「少しだけ自分が成長したかなと思う」。実力者が、ついに完全復活を果たした。