【英国・サウスポート発】世界ランキング2位で米ツアー賞金ランキングも2位の松山英樹(25=LEXUS)が日本人男子初のメジャー制覇へ向けて絶好のスタートを切った。

 今季のメジャー第3戦「全英オープン」が20日、ロイヤルバークデールGC(7156ヤード、パー70)で開幕。5年連続5度目の挑戦となる松山は4バーディー、2ボギーの「68」をマーク。メジャー大会初日の「68」は2014年の全米オープン&全英オープン、2016年の全米プロの「69」を超える自己ベストだ。

 先の全米オープンで2位と世界の頂点にあと一歩まで迫った松山は午前10時9分(日本時間同日18時9分)にティーオフ。その1番パー4でいきなり2・5メートルを沈めてバーディー発進。

 4番パー3はティーショットがバンカーにつかまりボギー。6番パー4も2打目をバンカーに入れてボギーとしたが、7番パー3で1・5メートル、9番パー4で2メートルを決めてバーディーを奪い、前半を1アンダーで折り返した。

 14番までパープレーで切り抜けた松山はこの日、最初のパー5となった15番で2打目でグリーン左手前エッジ。ピンまで14メートルをパターで寄せてバーディーを奪い、初日を2アンダーで終えた。この時点でトップとは3打差。

 メジャー挑戦は今大会が20戦目。過去の19大会で初日をトップ10内で終えたのは「69」をマークした14年の全米オープン6位と全英オープンの10位だけ。出遅れ気味が多い松山にとって第1Rは“鬼門”と言える。それを初日の自己ベスト「68」で乗り切れたことは大きな自信となったはず。

 この全英オープンの自己最高位は13年の6位だが、絶好のスタートを切った松山が目指すものは、もちろん悲願のメジャー初制覇だ。

 松山のコメント「いい形でグリーンに乗せることができたので、その分、パットがすごく大事だった一日かなと思います。簡単なコースではないと思うので、少しでもバーディーを取りたいと切り替えたのが良かった。今日のようにできたら、上位に行けると思うので、しっかり準備したい」