男子ゴルフの国内メジャー第2戦「日本ツアー選手権森ビル杯」最終日(4日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=パー71)、8位から出た小平智(27=Admiral)が66で回り、通算8アンダーの3位。初出場の「全米オープン」(15日~)に向け、調子を上げてきた。優勝はショーン・ノリス(35=南アフリカ)で通算13アンダー。

 大会2勝目を逃した小平だが、難コースの宍戸で「最後まで自分らしいプレーができた」。特に好調のショットには手応えを感じている。今季は平均飛距離15位、フェアウエーキープ率2位。この両部門の合計で争うトータルドライビングでは日本ツアーのトップだ。

 小平は「1Wは海外でも通用する部分かなと思います。海外の選手と回っても、もっと飛ばしたいとは思わない。体格が違うっていうのもあるんで」。欧米の飛ばし屋にはかなわないとしても、十分に戦える飛距離があり、精度では負けないという自負がある。

 憧れの舞台でもある「全米オープン」に向け「楽しみですね。まずはしっかり予選を通ってトップ10だったり、優勝が狙える位置なら、優勝を狙っていきたい。米国でもひと暴れしたいと思っています」。強気な言葉が出るのも調子がいい証拠だろう。

 妻でプロゴルファーの古閑美保(34)が同行するかは「仕事が入っているので(米国に)行きません。残念がっていました」。過去の海外メジャーは「全英オープン」に2度出場して、いずれも予選落ち。妻にもファンにも成長を証明する活躍を見せたいところだ。