宮里藍(31=サントリー)が29日、都内のホテルで引退会見を行い「モチベーションの維持が難しくなった」と決断の理由を明かした。

 モチベーションの低下は、米女子ツアーで2勝を挙げた2012年の後半から。「選手としてピークを迎え、自信もあるのにメジャーを取れないことに葛藤があった。次はどうしたらいいんだろうと自分を見失ってしまった」

 悩みを抱えたまま、プレーを続けていたが昨夏、リオ五輪開催のためツアーが一時中断した期間に決断を下したという。今季はここ数年にない手応えを感じてはいるが「期限を設けることで頑張れている。このモチベーションは期間限定だと思っている」。

 引退後の活動は未定といい「年内はエネルギーを全て残りの試合に注いで、ちょっとゆっくりしてから自分に何ができるか考えたい」と話した。

 次戦は6月8日開幕の「サントリーレディス」。その後は米女子ツアーに戻り、5年ぶりの優勝、まだ果たしていないメジャー制覇を目指す。