国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」最終日(23日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C=パー71)、小平智(27=Admiral)が67で回り、通算14アンダーで逆転優勝を飾った。

 初日を終えて首位と13打差の91位と低迷し「まずは予選通過と思っていたので、まさか優勝するとは思っていなかった」。42位で予選を通過すると、3日目に62を叩き出し急上昇。記録が残る1985年以降、ツアー4番目の大逆転劇だった。

 小平には勝ちたい理由があった。今大会の優勝者には世界選手権シリーズ「ブリヂストン招待」(来年8月)の出場権が与えられるためだ。2013年に「日本ツアー選手権」優勝の資格で出場したものの、通算13オーバーの65位と惨敗。「大きくて飛ぶ選手でも小技がうまい。ロングアイアンが下手くそだということも思い知らされた」

 3年間、その差を埋めるべく練習を重ねてきただけに、同じ舞台でリベンジの絶好の機会。「あの時とは違うと思っている。自分の実力を確かめたい」と力強く話した。

 一昨年に米ツアーの予選会に挑戦するなど、海外進出に意欲的な小平は「松山や遼に追いつけるように頑張りたい」。ツアー4勝目を足がかりにさらなるステップアップを誓った。