ゴルフの国内男子メジャー「日本オープン」最終日(16日、埼玉・狭山GC=パー70)、9位から巻き返しを狙った石川遼(25=CASIO)は70のラウンドで通算3オーバーの7位に終わった。「優勝を1アンダーと想定して、イーブンにすれば分からないと思っていたけど(優勝した松山)英樹(24=LEXUS)はさすが。終わってみれば、初日の出遅れ(5オーバー)が大きかった」と振り返った。

 4日間を通じて4万人を超えるギャラリーが集まったことに「ナショナルオープンにふさわしい、誇れるような雰囲気だった。今までで一番多くの拍手をもらったかもしれない」。注目を集めたのは石川、松山が揃い踏みしたからこそだが「海外で活躍する選手が戻ってくることで日本のゴルフ界が盛り上がる。そういう選手は多ければ多いほどいい」(石川)と、海外進出する選手が増えることを願った。

 今週は松山と同じく「CIMBクラシック」(20日~、マレーシア)に出場。およそ8か月ぶりとなる米ツアー復帰戦に臨む。今大会では初日の乱調から立て直し「手応えを感じている部分もある。楽しみですね」。その後は米本土でも出場を予定している。

 腰痛による公傷期間中に日本で5試合に出場。初戦こそ予選落ちしたものの、2戦目以降は優勝、2位、3位、7位と成績を残した。石川は「プレーしたことのあるコース、フィールドなので、今の自分がどういう感じか試したい」。年内の数試合で現在の立ち位置を確認する。