【ISPSハンダグローバルカップ】国内男子ツアー「ISPSハンダグローバルカップ」は25日から28日まで、山梨・ヴィンテージゴルフ倶楽部を舞台に開催される。「グローバル」の大会名にふさわしく、海外からは2011年の「マスターズ」覇者、チャール・シュワーツェル(30=南アフリカ)と13年の「全米プロ」王者、ジェーソン・ダフナー(38=米国)と2人のメジャー優勝者が参戦。熱い戦いからは目が離せない。

 注目は2011年の「マスターズ」で“伝説”ともいえるプレーを見せてグリーンジャケットを獲得したシュワーツェルだ。

 最終日にローリー・マキロイ(26=英国)との4打差を逆転。15番から18番を4連続バーディーで締めくくるという「マスターズ」史上初めての離れ業をやってのけた。主戦場の「欧州」と「南アフリカ」だけでなく「アジア」「ワン・アジア」ツアーなど、世界で挙げた勝利は「10」にものぼる。今回勝てば、6つ目のツアーでの優勝に加え「初代王者」の肩書も得られるだけに力が入るところだ。

 もうひとりのメジャー覇者、13年の「全米プロ」優勝のダフナーには、今季の米ツアーで「イーグル率」7位という意外な顔がある。

 イーグルを奪うには何といっても飛距離が重要。ランク上位にはバッバ・ワトソン(36)やダスティン・ジョンソン(31=ともに米国)、さらに松山といった「飛ばし屋」が名前を連ねている。

 ダフナーの平均飛距離は151位(281・5ヤード)。飛ばなくても、イーグル率では世界ナンバーワンのマキロイ(8位)を上回る成績を残しているプレーには、好スコアを作るためのヒントがつまっているはずだ。

 また「ゴルフ界のファッションリーダー」的存在のイアン・ポールター(39=英国)も約7年ぶりに日本ツアーに戻ってくる。狙うのは完全優勝を果たした07年の「ダンロップフェニックス」以来の日本ツアー2勝目だ。