【ISPSハンダグローバルカップ】今シーズンから国内男子ツアーに名を連ねた「ISPSハンダグローバルカップ」(25〜28日、山梨・ヴィンテージゴルフ倶楽部)を主催する国際スポーツ振興協会(ISPS)は、スポーツ振興を目的に活動する公益団体だ。

 近年、試合数の減少に悩まされていた日本ゴルフツアー機構(JGTO)にとってまさに“救世主”となったわけだが、その裏には半田晴久ISPS会長の並々ならぬ思いが秘められている。

 松山英樹の活躍で日本人プレーヤーに注目が集まるなか、その後進を生み出すツアーの弱体化に同会長は「日本ゴルフ界の将来に大きな危機感を持っていた」という。そこで女子ツアー(LPGA)やシニアツアー、2部ツアーにあたるチャレンジトーナメントのスポンサー実績を生かして、日本ゴルフ界救済に乗り出したというわけだ。

 さらに五輪での正式競技採用など、ゴルフ界のグローバル化が進む一方で、米国PGAツアーと日本を含む他の主要ツアーの競技レベルの二極化にも注目。そこで今大会ではタウォーン・ウィラチャント(タイ)やジョン・センデン(豪)、チャーリー・ホフマン(米)ら各ツアーで活躍する選手も招待して“グローバルカップ”を実現している。

 その先に見据えるのは「グローバル化をリードする」(半田会長)という壮大な夢。これまで誰も成しえなかった“改革”に向けた試金石としても、今大会は重要な意味を持っている。