【アリゾナ州スコッツデール29日(日本時間30日)発】ウッズ、5か月半ぶりの復帰戦は大荒れ…米男子ツアー「フェニックス・オープン」(TPCスコッツデール=パー71)初日、昨年8月の「全米プロ」以来のツアー出場となるタイガー・ウッズ(39=米国)はアプローチのミスを連発。1イーグル、2バーディー、4ボギーと1ダブルボギーの73と出遅れた。昨年4位の松山英樹(22=LEXUS)は69。石川遼(23=CASIO)はパープレーの71。午前組の首位は6アンダーのK・ブラッドリー(28=米国)。

 トップに“ダルマ落とし”と、ウッズらしからぬミスを連発。約5か月半ぶりのツアーは、ブランクの影響が如実に表れた。
 スタートホールの1番はティーショットを右に曲げ、2打目はグリーン手前。約11メートルの打ち上げのアプローチにミドルアイアンを使うが、これを大ショートさせてしまう。

 2番はウエッジで寄せようとしてオーバー。3番パー5は2打目でグリーン横まで運びながら、ラフからのロブショットでSWがボールの下をくぐり抜けてしまう“ダルマ落とし”…。

 続く4番パー3はピンを20ヤードもショートさせ、アイアンでのアプローチで乗せることができずにダボ。5番で4メートルを沈めて今季初バーディーを奪ったものの、9番ではバンカー越えのアプローチをトップさせ、グリーン奥にこぼしてしまうプレーまで飛び出して、ここもボギーで前半は39(パー35)を叩いた。

 ウッズがこの大会に出るのは2001年以来。今月9日に14年ぶりの出場を発表すると、その日だけで20万ドル(約2160万円)ものチケットが売れたという。

 その期待に応えるように、13番パー5は226ヤードを15センチにつける圧巻のイーグルで見せ場を作った。

 332ヤードの17番パー4は右6メートルにワンオンさせ、イーグルパットは5センチ届かなかったものの楽々バーディーを奪った。

 ボロボロの序盤からシリ上がりに調子を上げ、2日目にどこまで巻き返せるか。