松山の次は…。

 ゴルフの国内女子ツアーの今季最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」初日(27日、宮崎CC=パー72)、今年4月にツアー優勝し、大会史上初めてアマチュアで出場する鹿児島高1年の勝みなみ(16)は74で23位と出遅れた。

 それでも、勝は「今日入らなかった分、明日は入ってくれると信じている」と引きずることはなかった。

 今大会は同い年の山内南雲(なぐも)くんを新キャディーに起用。勝とは小学生のころから親交があり、大会会場近くの宮崎第一高に通うジュニアゴルファーだ。

 実は山内くんの姉・日菜子さん(18=宮崎東高3年)はツアー出場やナショナルチーム入りの経験もある実力派。男性に交じってアマチュアの大会に優勝した権利で、先週は「ダンロップフェニックス」のプロアマに参加した。一緒にラウンドするプロを決める前夜祭の抽選で引き当てたのは、なんと松山英樹(22=LEXUS)。日菜子さん自身の強運はもちろんだが、プロアマ翌日からの本戦も4日間ギャラリーとして観戦。松山をVに導く“勝利の女神”にもなった。

 高校のマラソン大会の練習で右ヒザを痛めている勝だが、新たな相棒はそんな女神の弟。トップ選手だけが集まる最終戦で、逆襲の可能性は十分にありそうだ。

 今季2勝目を狙う渡辺彩香(21=ユピテル)が66で回り単独首位。1打差の2位はイ・ナリ(26=韓国)、さらに1打差の3位に香妻琴乃(22=サマンサタバサ)。