“攻めダルマ”になって賞金王へ。ゴルフの国内男子ツアー「ブリヂストンオープン」2日目(24日、千葉・袖ヶ浦CC=パー71)、賞金ランク2位の小田孔明(36)が65をマークし、10アンダーの単独首位に躍り出た。

 最もほしいタイトルである先週の「日本オープン」(16位)が終わってひと区切り。クラブやプレースタイルに調整を加えた。「知り合いに『守りに入っているんじゃないか』って言われたんで、今週は予選落ちしてもいいぐらいの気持ちで攻めることにした」と本来の攻撃的姿勢を取り戻した。

 また「海外に行くとどうしても飛ばしたくなる」と7月の「全英オープン」から1Wのシャフトを46インチにしていたが、従来の45・75インチに戻した。1センチに満たないわずかな違いとはいえ「ティーショットがまっすぐ行くんでいいゴルフができる」と攻めのゴルフを支えている。「目標は1日5バーディーだけ。ボギーが少なければ、上に行ける」と順調にスコアを伸ばした。

 ハーフターンで思いがけないアクシデントも。座っていたベンチから立ち上がろうと手をついたところで、右手首をひねり激痛が走った。「ちょっと変なショットをすると痛いね」。ラウンド後、電気治療にアイシングと入念にケアをしたものの、手首をさすりながらコースを後にした。

 ただ、スコアを大きく伸ばしたのは手首を痛めてから。10番パー4で8メートルを沈めると、12、15番はいずれも6メートルを決めてバーディー。18番パー5もバーディーで締めくくった。賞金ランクトップ返り咲きへ、右手首の痛みは忘れて、残る2日も攻めに徹する。