国内ツアーのシード維持に必要な義務試合数「5」をクリアできないことが確実となった松山英樹(22=LEXUS)に対し、日本ゴルフツアー機構(JGTO)が早ければ今週中にも事情聴取を行うことが分かった。


 松山は先週、タイガー・ウッズ(38=米国)がホストを務める「ヒーロー・ワールドチャレンジ」(12月4日~)の出場が決定。同週に行われる国内最終戦「日本シリーズJTカップ」の欠場だけでなく、義務試合数を満たせないことも同時に決まった。20日にメディア向けの事前説明会を行った大会主催者は「我々としては残念というほかない。松山選手には米国で頑張ってほしい」と一定の理解を示した。


 一方、JGTO関係者は「(マレーシア開催の)来週の米ツアーまでに一度帰国すると聞いているので、そのタイミングで事情を聴きたい」


 規定では今回の松山のケースを懲戒・制裁の対象としており、その対応を決めるためのもの。仮におとがめなしとなった場合でも、昨季賞金王としての5年シードを来季、行使できないことに変わりはないという。


 5試合は無理でも、3試合に出場すれば「日本のツアーメンバーで、米ツアーのシードを獲得した選手」という別のカテゴリーでの出場権は発生する。だがこれは優先順位が全体の16番目と低く、全試合に確実に出場できる資格ではない。


 松山は甘んじて処分を受ける意向だが、その内容については「来季以降に対しての本人の考えなども判断材料になる」(JGTO関係者)ということで、どんな説明をするのか注目される。