強くて美しい――。ここ数年、女子ゴルフ界にはそんな魅力的な選手が急増中だ。先週行われた日本女子プロゴルフ協会(LPGA)のプロテスト(岐阜・ベルフラワーCC)では、新たに26人のヒロイン候補が誕生。果たして誰が人気、実力で女子ツアーを引っ張る「顔」となるのか。近い将来の主役は本紙厳選の美女5人のなかに必ずいる!? (本紙取材班)
坂下莉彗子
プロテスト合格者26人の中でも飛び抜けた美貌で目を引いたのが、神戸出身の坂下莉彗子(さかした・りえこ=24)だ。
女子では高校卒業後、即プロを目指す選手が目立つが、坂下は滝川第二高から同志社大に進学。同大4年時には「関西学生女子連盟杯」を制するなど、学生ゴルフで腕を磨いてきた。
4度出場した「日本女子アマ」はいずれも予選落ちを喫するなど、全国レベルでの目立った活躍はなく、ツアーの出場経験もない。それでも、この美貌ならデビューを果たせば一気に注目を集めるはずだ。
プロで同期となった堀琴音の高校の先輩に当たるが「年が離れているので直接は知りません。ただ、妹がかぶっているので話は聞いています」。
ここで登場した妹の莉翔子(りかこ=20)さんも有望なアマチュアゴルファー。姉と同じく、同志社大ゴルフ部で活躍している。「プロテストの間も妹とは毎日、電話で話していました。『なんでここボギーにしたの?』とか、かなり厳しいんですよ」。今年の堀奈津佳(22=サマンサタバサ)&琴音姉妹と同様、数年後には美人姉妹プロ誕生が話題となりそうだ。
佐藤絵美
松山英樹(22=LEXUS)、池田勇太(28=日清食品)、藤本佳則(24)…。プロゴルフ界に新たなスターを次々に送り込んでいる東北福祉大ゴルフ部から、今度はヒロイン候補が現れた。松山と同期で、女子の主将を務めた佐藤絵美(22)だ。
プロテストは2オーバーの18位での合格だったが「ギリギリだったのは予想外。通るのは当たり前だと思って、自信を持ってきました」となかなか強気なコメント。
大学の先輩で姉御肌の佐伯三貴(29=日立アプライアンス)が目標というのもうなずける。
ツアー優勝が目標だが「大学に入ったときもそうだったけど、まずは環境に慣れないといけない。あとは練習と経験次第だと思います」と冷静に状況を分析している。
得意クラブは飛距離240ヤードの1Wとパター。男子の武骨な選手たちとは違うさわやかさで、母校に新たなイメージを植えつける!?
竹内美雪
切れ長の目が印象的な竹内美雪(18)は、今や「女子ゴルフ最強国」となった韓国からの逆輸入選手だ。
神戸出身だが、小学校6年から、現在は釜山でお好み焼き店を営んでいるという父親の仕事の都合で、韓国に移住。その後は韓国ナショナルチームのメンバーを数多く育てたノ・テホ・コーチの指導を受けてきた。
韓国でプロになる選択肢もあったはず。それでも「自分の国でプロになるのが自然だと思った」(竹内)。目指すタイトルも日本の最高峰である「日本女子オープン」だ。
とはいえ、高校卒業まで韓国で過ごしただけに、好きな芸能人を聞くと韓流男性アイドルグループの「2PM」が真っ先に挙がる。続けて「日本の芸能人も知ってますよ。向井理さん、かっこいいですよね」。
ここ数年、日韓戦の様相を呈している日本の女子ゴルフ界に新しい風を吹き込むのは、両国を知る竹内かもしれない。
堀琴音、柏原明日菜
プロテスト合格前からツアーで優勝争いを演じたプレーぶりだけでなく、そのルックスでも大きな注目を集めるのが堀琴音(18)、柏原明日架(18)の同い年コンビだ。
仲のいい2人に「お互いは友達か、ライバルか?」と尋ねると、堀は「友達ですね。ライバルとか、他の人のことを考える余裕は私にはありません」。
一方の柏原は「両方かな。同世代の選手はみんな気になるけど、ナショナルチームの合宿などで一緒にいる時間が長かったので、身近だし、特別です」と明かした。
柏原によれば、キャラクターは正反対。「あの人(堀)は大ざっぱなんですよ。海外遠征で同室になったことがあるけど、一緒の部屋にはなりたくないタイプ。部屋が汚い? きれいではないですね」。見た目はボーイッシュな柏原のほうがきちょうめんな性格らしい。
それでも今後に向け、高い目標を掲げるのは同じ。現状、今季中は主催者推薦による3試合にしか出場できないが、堀は「そこでシードを取るつもりでやりたい」。
将来的に米国での活躍を目指す柏原は「優勝して最終戦の『リコーカップ』に出たいですね。来年は賞金女王になります」。若くて強くて美しい2人がツアーの主役となるのは時間の問題だ。