今後の帰国はいつ――。国内男子ツアー「中日クラウンズ」2日目(2日、名古屋GC和合C=パー70)、石川遼(22=CASIO)は68のラウンドで首位と3打差、6アンダーの4位と絶好の位置で決勝ラウンドに進んだ。

「ムービングデー(3日目)に向けてうまくシフトできたと思う」(石川)。決勝ラウンドで勝負をかける場面を見据え、16番パー4では1オン狙いの予行演習。時差ボケに苦しんだ先週とは別人のようなゴルフで、石川が優勝争いに名乗りを上げた。主戦場とする米ツアーから帰国2戦目に万全の体調で臨むのは想定通りの展開。今後も日本ツアー参戦時は単発ではなく、2~3試合にエントリーする予定だ。

 注目は、どの試合を選ぶかだ。父・勝美氏は「極端に暑い、極端に寒い試合には出ないでしょうね」。ただでさえ、時差ボケがある上に厳しい気象条件が重なれば、コンディション調整はより難しくなる。再び米ツアーに戻ることを考えても、当然の選択だ。

 勝美氏は続けて「北海道の試合はそういった意味でもいいと思う」と明かした。こうしたことからも石川の次回帰国は米ツアーの今季日程が終了した直後に行われる、約4か月後の「ANAオープン」(9月18日~、札幌GC)が有力だ。

 決勝ラウンドに向けて石川は「スイッチをオン、オフすることなく何も変えずにやっていきたい」。ここまではすべてが予定通りの展開。日本で1年半ぶりとなる優勝を果たし、勢いをつけて米ツアーに戻る。