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ドラフト2位・畠の右ヒジ手術発覚で揺れる巨人


新人研修で話し込む(右)から吉川尚、畠、谷岡の巨人ドラフト1、2、3位トリオ

 巨人のドラフト2位ルーキー・畠世周投手(22=近大)が昨年、ドラフト後に右ヒジの遊離軟骨除去手術をしていたことが発覚し、球団内に波紋が広がっている。一軍戦力にただちに影響する問題ではないとはいえ、ドラフト最上位の即戦力投手がいきなり“開幕絶望”という事態に現場はあぜん。新人右腕の周囲には、ピリピリした空気が漂っている。

 

 新人選手研修会で元DeNA・三浦氏の講演など、熱心に耳を傾けた右腕は目を輝かせて「対戦して誰が一番すごかったかを聞いてみたかったです」と感想を語った。だが、右ヒジの状態を尋ねられると途端に表情は一変。「それはちょっと…」と、気まずそうに返答を避けた。

 

 畠がひそかに手術に踏み切っていたことは、9日の新人合同自主トレ初日の別メニュー調整で発覚した。本人によると、投球開始の時期は「全然わからない」という。現在は完全ノースロー。遊離軟骨の除去は深刻な手術ではないが、キャンプはリハビリ組でのスタートが確実で、3月末の開幕に間に合うかどうかは不透明だ。

 

 これには、現場の首脳陣にもショックが広がっている。コーチの一人は「即戦力で獲った最上位の投手(1位は野手の吉川尚)が、いきなり投げられないってどういうこと? ちゃんと調べたの?」とスカウト陣に疑問の視線を向けた。

 

 畠が右ヒジに“爆弾”を抱えていることは、ドラフト以前から周知の事実だった。それでも巨人が2位指名に踏み切ったのは、畠の大学の先輩でもある前スカウト部長の山下哲治氏の意向が大きかったという。指名後、山下氏は畠について「(手術をしても)春季キャンプには間に合う」と断言していたが、その言葉がいまではむなしく響くだけだ。

 

 その山下氏は昨年限りでスカウト部長を退任。後任の岡崎郁新部長はこの日、東京都内で開かれたメディアとの懇親会に出席し「高橋監督からも『チーム強化の基本はドラフト。自前で獲った選手を育てていかないといけない』と言葉をいただいている。責任重大だが、頑張りたい」とスカウト体制の強化を打ち出したが…。

 

 V奪回へ大補強した一方で、若手の育成も重要課題。余計な隙間風が吹かないよう、畠の早期復帰が待たれる。

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