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巨人正捕手争い激化 小林に刺客


宇佐見(右)を頼もしげに見つめる由伸監督(中)と村田ヘッドコーチ

 正捕手の座を射止めた巨人・小林誠司(27)は、鬼ヘッドが放つ“刺客”からその座を守れるか――。秋季キャンプ第1クール3日目の7日、高橋由伸監督(41)は来季の捕手レギュラー白紙を明言した。これを受け、村田真一ヘッドコーチ(52)が早速、小林を追い落とすためのライバル候補を選定。侍ジャパンを巻き込んだ激しい正妻争いが幕を開けた。

 

 今キャンプでは連日、まだ“無名”のヤングGが悲鳴を上げながら猛練習に耐えている。由伸監督をはじめ首脳陣も暗くなるまで居残り、ダイヤの原石探しに夢中だ。指揮官はこの日の午後もサブ球場へ移動し、内野、捕手陣の特守を日が暮れる直前まで見守った。

 

「20代のレギュラーは坂本しかいない」と語る指揮官だが、主力勢の中でも、ひと際厳しい視線を向けているのが小林だ。「小林がそんなにレベルが高いとは思わないけれどね。今、ここにいる選手たちも課題はあるけれど、少しでも改善すればチャンスはある」と真顔で言う。

 

 これにはバッテリー部門を統括する村田真ヘッドコーチも同調する。小林は侍ジャパンの一員に選ばれ、現在チームを離れているが「俺は(侍メンバー入り自体が)どうかと思うで」と首をかしげて切り出し「今年はチームのために、監督が小林を我慢して使っただけやないか。まだ一人前のレギュラーじゃないやろ」とバッサリやった。

 

 その上で「小林を脅かす選手が出てこないといけない。その意味では、宇佐見なんか面白いんちゃうか?」と語り、視線の先の背番号52を指さした。

 

 宇佐見は昨年のドラフト4位で城西国際大から入団した右投げ左打ちの23歳。「打つほうもいいもの持っているし、肩も結構強い。小林のほうが強いけれど、一軍でも十分やれるレベルやと思うで」と小林への“刺客”に指名した。

 

 宇佐見の持ち味は、小林にはないパワー。本人は「(小林)誠司さんに勝っているところはほとんどないですが、飛距離だけは負けてないかな。打つほうでは勝てるように頑張ります」と謙遜するが、連日のスパルタ練習にも「誠司さんがいないうちに(練習を)やれていると思わないといけませんから」とフレッシュな笑みを浮かべた。

 

 今季の巨人は小林が129試合でマスクをかぶった。だが打撃は2割4厘と振るわず要所でリードの甘さも指摘された。首脳陣の厳しい言葉は高い期待度の裏返しでもあるが、正捕手としては満足に程遠い段階なのも事実だ。小林は15日にキャンプへ合流予定。その間に、首を狙う“刺客”が汗にまみれて着実に力をつけている。

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