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清原容疑者の元同僚・野村氏が巨人若手の薬物汚染を新告白


子供の野球指導をしているという野村氏

【薬物逮捕でアウト!番長の転落と闇(9)】番長の他に巨人の若手有望選手2人も手を出していた――。覚醒剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された元プロ野球のスーパースター・清原和博容疑者(48)の巨人時代の同僚で、現役時代と似つかぬ容姿が話題の野村貴仁氏(47)が12日、再び本紙の取材に応じ、清原容疑者以外にも「薬物を利用していた選手がいた」とショッキングな事実を明かした。もじゃもじゃのヒゲを剃り落とし、さっぱりした野村氏は、球界に広がる薬物汚染の実態を衝撃告白。なお、この日、東京地裁は清原容疑者の勾留を23日まで延長した。

 

 

 ――巨人時代に清原容疑者が覚醒剤の調達を依頼していたのはなぜか

 野村氏:ベッタリじゃないけど、信頼関係があったからだと思う。

 ――どうやってその関係を築いたのか

 野村氏:僕が1998年にオリックスから巨人に移籍したとき、清原は移籍2年目で巨人でのプレッシャーに苦しんでいた。それで「先輩、西武時代のようにやればいいんですよ!」と話し、いかにすごいバッターであるか、言い聞かせたことがある。

 ――重圧を和らげてあげた

 野村氏:それがきっかけで僕を信頼するようになったのかわからないけど、清原から「どうや、俺のバッティング変わったやろ!?」と言われるようになり、徐々に信頼関係ができていった。

 ――信頼されたから違法薬物調達とは、なかなか結びつかないが

 野村氏:それは僕がグリーニー(※)をやっているのを清原が知っていたから…。だから他人にはしゃべらないと思ったんだろう。

 ――清原容疑者以外に日本人選手が薬物を使用しているのを見たか

 野村氏:巨人時代に当時若手の有望選手だったAとBはグリーニーを使っていた。僕は「若いうちからやるな」と言ってたけど、言うこと聞かなかったから2人は早くにダメになったと思う(ちなみにAは一時、主力として活躍した)。

 ――自身が初めて薬物に手を出したのはいつか

 野村氏:オリックス時代の1996年。いつも春先は鼻炎に悩まされていて、外国人選手Cが「鼻炎が飛ぶし肩も軽くなる」と言うから、軽い気持ちでグリーニーを使った。でも、Cのグリーニーはグアテマラ産の粗悪品であまり効かない。Cも試合で打ち込まれると「効かなかった」とグチってた。覚醒剤を初めて使ったのはオリックス時代の外国人選手DとEが試合前に使っていたとき。グリーニーより効くというからちょっと試したら、フラフラして試合に出られる感じじゃなくて…。だから、覚醒剤には手を出さなかった。

 ――グリーニーはどこで手に入れていたのか

 野村氏:その時々の外国人選手から。巨人時代に知り合った外国人選手Fから仕入れたメキシコ産のグリーニーはよく効いたから、Fが退団後も30万円分の用具を送って、代わりにグリーニーを仕入れてもらい、現役を引退するまで使ってた。

 ――使用の目的は

 野村氏:決して快楽のために使っていたのではない。春先の鼻炎を和らげるため、ヒザや胸椎ヘルニアなどの痛みを和らげるために使っていた。

 ――現役引退後に覚醒剤に手を出した理由は

 野村氏:2006年当時、僕は妻と離婚協議に入っていて、いろいろな書類を作らなければならなかったから、集中するためにグリーニーを使いたいと思った。でも、そのころにはもう入手ルートがなくて、仕方がなく覚醒剤に手を出した。

 ――そして06年10月に逮捕された

 野村氏:覚醒剤を買った次の日の朝、警察が来て、寝起きのまま警察に連れて行かれた。入手した覚醒剤がほとんど効かなかったから、あまり使ってる自覚がなかったけど、尿検査はまずいと思い、とにかく逃げて汗をかいて抜くしかないと考えた。7~8人の警官に囲まれた状態から逃げた。あくまで任意取り調べだから、私の中では脱走ではなくジョギングに抜け出した感じ。とにかく逃げて友達の家で覚醒剤を抜こうと思ったけど、もともと短距離タイプの人間。500メートルくらい走ったところでバテてしまった。しかも、ポケットにはキャッシュカードはなく現金2000円だけで、逃げるのがバカらしくなってあきらめた。

 

 ――フラッシュバックはあるのか

 野村氏:僕はない。覚醒剤を使っていた時期は本当に短いし、それも不純物だらけの粗悪品をつかまされていた。警察での尿検査で覚醒剤の成分は出たけど、カルキだかなんだかがたくさん検出されたらしく、かなりのまがい物だったらしい。それでフラッシュバックも何もあるわけない。

 ――廃虚のようなゴミ屋敷での生活やもじゃもじゃのヒゲ姿に後遺症を心配する声があったが

 野村氏:ろれつが回ってなかったとか言われてるけど、もともと僕は高知でもなまりが強い地域出身だし、友達との会話にも通訳が必要なほど。

 ――家が荒れた理由は

 野村氏:雨戸に水がかかったらボロボロになって、それで窓枠から外した。ゴミは僕がいないうちに誰かが勝手に置いていくみたいだ。捨てたいけど中には年金とかの大事な書類があったりするから、一つひとつ確認しないといけない。

 ――収入はあるのか

 野村氏:ボチボチなんとかなりますよ。無職と言われるけど、無職じゃない。子供の野球指導をしている。ホームページもあるけど、パソコンが壊れて更新できず、電話もつながったり、つながらなかったりだからどうしようもない状態だけど…。

 ――何で収入を得ている

 野村氏:まあ、いいじゃないですか。

 

 

(※)グリーニーとは アンフェタミン系の興奮剤で覚醒剤の一つ。使用すると一種の興奮状態となり集中力が増すといわれる。半面、副作用としては食欲減退、不眠、疲労などを引き起こし、選手生命を縮める危険もはらむ。大リーグでは1970年代後半ごろから目撃情報があり2003年に薬物検査を導入した際、あまりの蔓延ぶりに禁止薬物から除外されたほど。06年から禁止薬物指定される。錠剤が緑色(グリーン)であることからこの名前で呼ばれている。カフェインと相性がいいことからコーヒーに混ぜて服用されることが多い。

 

のむら・たかひと 1969年1月10日生まれの47歳。高知・高岡高宇佐分校から社会人・三菱重工三原を経て1990年のドラフト3位でオリックス入り。中継ぎ左腕として95年のリーグ優勝、96年の日本一に貢献した。98年に巨人へトレード移籍し2001年まで在籍。02年は大リーグ・ブルワーズ、03年に日本ハム、04年は台湾球界でプレーした。日本球界での通算成績は24勝22敗39セーブ、防御率3.21。06年10月に覚醒剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕され有罪判決を受けている。

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