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G澤村〝危険な筋肉論〟
2012年03月10日 15時30分

 さらなる飛躍を目指す昨年の新人王、巨人・澤村拓一投手(23)に〝危険な兆候〟だ。4日の西武戦(東京ドーム)に2番手で登板し、4回を投げて2失点。投球内容は可もなく不可もないものだったが、気になるのはコメント内容だ。澤村は登板後の囲み取材で専門的な〝筋肉論〟を展開したが、他球団のトレーナーはある筋肉の使い方について誤解している可能性を指摘。最悪の場合は膝を痛めることもあるというだけに無視できない問題だ。

 4回から2番手で登板した澤村は、6回まで5奪三振と完璧だった。しかし7回に直球を狙い打たれ2点を献上した。これについて澤村は「今まで2イニングしか投げていなかったので問題ないです」と分析。さらに自身の投球を「4、5、6回といいバランスで投げられたし(左足を上げ)右足で立った時、大腿筋膜張筋に体重が乗っていたので。でも4イニング目には乗っていなかったのを感じた」と振り返った。


 ひとまず納得の内容だったようだが、よく分からないのがチェック項目に挙げた「大腿筋膜張筋」だ。簡単に言うと両足付け根付近にある太もも外側部分の筋肉のことで、澤村はそこに体重を感じて投げられているかどうかを気にかけていたが、某球団のトレーナーは「あくまで澤村君本人の感覚だから」と前置きした上で、澤村のコメントに首をかしげた。


「そのフレーズがいきなり出たんですか? 正直『えっ!?』と思いましたね。トレーナーの間では実際にその部分に加重するのは良くないと言われている。簡単に言えば、ビルが傾いて建っているようなものだから」


 仮に〝常識外れ〟であっても本人にとってベストなら問題ない。ただ、前出のトレーナーに言わせれば、大腿筋膜張筋に体重を乗せる感覚で投げ続けることには危険が伴うという。


「その筋肉に体重が乗ると硬くなるし、下肢のバランスが良くない状態になる。結果的に膝に負担がかかる。右膝を痛めることにならなければいいけどね」


 一般的には大腿を輪切りにした時に、その真ん中で体重を感じるイメージが理想的だそうで、同トレーナーは「以前、ソフトバンクの和田(現オリオールズ)が『骨に体重が乗れている』と表現したことがある。『大腿骨』をイメージしていたようだが、それを聞いた時は『さすが』と思いましたよ」とも話す。


 2年目右腕はオフにダルビッシュらと合同トレーニングを行い、肉体改造をするなど貪欲に進化しようとしている。巨人・白坂トレーニングコーチは「分からない。本人のイメージの問題だから」と問題視していない様子だが、ひょっとすると危険な〝落とし穴〟にはまりかけているのかもしれない。

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