東京五輪・パラリンピック組織委員会は27日、国内競技団体(NF)との協議会をオンラインで開催。冒頭で橋本聖子会長(56)があいさつした。

 新型コロナウイルス禍の影響で大会は1年延期となったが、五輪・パラリンピックともに無事終了。橋本会長は「東京2020大会は安心・安全最優先の大会を実現し、大きな問題もなく大会を終えられた。オールジャパンで諦めずに結束し、新型コロナに立ち向かった結果だと思う。改めて感謝したい」と謝辞を述べた。

 大会の開催にあたっては、反対派がデモを実施するなど、異様な雰囲気に包まれることもあったが「スポーツの力で再び世界を1つにし、世界中のアスリートが集う舞台を作り上げることができた。困難な時代の中で分断された世界だからこそ、五輪やパラリンピックで人々のつながりや絆の再生に貢献し、スポーツの力で世界を再び一つにすることが必要と信じてやってきた」と振り返った。

 その一方で、今後が大事になってくると何度も強調。「成功だったかどうかは歴史が証明してくれる。組織委員会はやがて解散するが、プロジェクトに関わった全ての関係団体の皆さんがスポーツの力を信じて、大会をゴールではなくスタートにすることを願っている。豊かなレガシーを日本と東京に残し、10、20年後に真の社会の変革をもたらすと確信している」と期待を寄せた。