東京五輪の自転車ロード競技で旭日旗を使用した応援が発覚し、韓国で大きな波紋を呼んでいる。

 韓国の放送局「YTN」など同国メディアが19日に一斉に報道。誠信女子大学の徐ギョン徳(※ソ・ギョンドク)教授が、自転車ロード競技中に沿道で旭日旗を振って応援している様子が写った画像を公開。五輪憲章第50条第2項の「五輪関連施設や五輪競技が開かれた地域の中では政治的・宗教的・人種差別的デモや宣伝活動を禁止する」との点を強調し「国際オリンピック委員会(IOC)は平和の象徴である五輪で、戦争犯罪に使用された旭日旗の応援を防げなかったことについてすぐに謝罪しなければならない」と猛批判。「今回のことに関する徹底した真相究明を通じて、再び五輪で旭日旗の応援が再発しないように注意しなさい」と要求。IOCに対して抗議文を送付したことを明かした。

 五輪における旭日旗の使用に関しては、IOC側は容認する方針を見せており、日本側も問題にならないとの見解を示している。ただ韓国側は旭日旗の使用に関しては過剰反応を続けており、今大会の数少ない有観客競技で旭日旗による応援が行われていたことが判明したことで、韓国内では早くも大きな議論が沸き起こっている。