東京五輪のバドミントン女子ダブルスで、中国選手が韓国ペアと対戦した際、相手を罵る言葉を発していたと韓国バドミントン協会が世界バドミントン連盟(BWF)に抗議。これについて、中国国内では「韓国が成績不振の批判をそらそうとしている」と大反発だ。

 韓国側が問題にしてるのは中国の陳清晨の叫び声。ガッツポーズをしながら自らを奮い立たせるために掛け声を連発したのだが、これが英語にすると放送禁止用語に訳される「WO CAO」だと問題視された。陳は「誤解を招いて申し訳ない。自分を鼓舞するために言っていたのだが、自分の発音が悪かった」とSNSで説明。何を言ったのかは明かさなかったが、最終的に韓国側の抗議に発展した。

 中国語ネイティブによると、この言葉は状況や場面に応じていろいろな意味を持ち、比較的よく使う言葉だという。韓国側の〝攻撃〟は場外乱闘を誘発。中国ネット上では「あれはWATCH OUTだ」と別の言葉だとかばう者や、「韓国選手のほうが先に奇妙な声で試合を妨害した」と、韓国ペアの奇声を指摘する動画が登場。またポータルサイト「新浪体育」の複数記事は「今大会で不振を極めた韓国が、国民の不満を回避するため、中国に批判の矛先を向けるやり方だ」「韓国国民の不満のはけ口にしようとしている」と指摘。女子ダブルスで銅メダル1つに終わった韓国の批判そらしの戦略だと批判した。

 BWFは正式な見解を示していないが、大会後も尾を引きそうな雲行きだ。