韓国メディアが東京五輪の開会式に〝旭日旗演出〟があったと問題視した。

 韓国紙「中央日報」はインターネットのコミュニティーサイト上の指摘をもとに「東京五輪の開会式で〝旭日旗コード〟が隠れているという疑惑が提起された。選手たちの移動経路を作った際に、超大型の旭日旗を形象化したという疑惑だ」と報道した。

 問題視されたのは開会式の中で各国選手団が入場する際に、選手たちの動線と立ち位置を誘導する案内員の配置の陣形だ。空中からの写真では、中央に大きな円形のスペースが作られたうえで、放射状に人員が配されている。これが旭日旗を連想させ「中央の大きな円とその円に向かって複数の方向から直線的に集まる形は旭日旗のパターンと同じである」と同紙は指摘。「全世界の選手一人ひとりを集めて大旭日旗の形を作ったという意味を込めた疑惑だ」と糾弾した。

 同紙はスタッフが配された位置を赤い線でかたどり、旭日旗に見えるように強調する写真がコミュニティーサイト上に投稿された様子も伝えている。

 そのうえで同紙は「日本はいくつかの種目のユニホームデザインにも旭日旗のパターンを表現して議論を巻き起こした。日本は旭日旗を使用する行為を制止していない。韓国選手団がいる選手村に向かって旭日旗を振るデモが行われたが、警察の制止を受けなかった」と主張。韓国では旭日旗を巡る動きに神経質になっている。

 韓国で突如浮上した旭日旗演出問題は大きな波紋を呼びそうだ。