東京五輪に今度は自然の試練だ。気象庁は23日、南鳥島近海の熱帯低気圧が台風となって、27日ごろから北日本から東日本に接近するおそれがあると発表。東日本を直撃する可能性もあり、五輪に影響しそうだ。

 気象庁は予想には幅があるとしているが、現時点では27日午前に福島、茨城沖から日本列島に上陸し、首都圏も暴風域に見舞われる可能性がある。この時期では珍しい東から北西へ抜ける台風になるとみられ、交通機関に大きな影響を与えるほか、屋外競技は延期、中止の可能性もある。

 27日の屋外競技では横浜スタジアムでソフトボール決勝・3位決定戦、埼玉・横浜でサッカー女子予選、東京スタジアムで7人制ラグビー、千葉・釣ヶ崎海岸でサーフィン男子準々決勝、お台場で女子トライアスロン個人、海の森水上競技場でボートの一部決勝などが行われる予定だ。

 ツイッターでは「日本接近の可能性」がトレンド入り。ネット上では早速「さすが呪われた五輪」と揶揄する声や、競技続行を心配する意見が飛んでいる。

 脳科学者の茂木健一郎氏もツイッターで「わっ、わっ、こっちくるな! あっちいけ! 台風、台風、とんでいけ!」と反応。しばらくは進路に注意が必要だ。