東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は7日、都内で会見を行い、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)の来日を見送る方針を示した。

 当初は17日に開催される広島県の聖火リレーに合わせて来日し、18日には菅義偉首相(72)らと面会する予定だったが、橋本会長は「バッハ会長が今月17、18日に来日するのは非常に厳しいのではないかと思っている」との見通しを口にした。

 その上で「この状況を直接、バッハ会長に見ていただくことは非常に重要だと思っているが、緊急事態宣言が延長される状況になった時、その期間中に来てもらうのはバッハ会長に非常に大きな負担をお掛けするのではないかと考えると、非常に難しいことだと思っている」と顔をしかめた。

 また、米紙「ワシントン・ポスト」がバッハ会長を「ぼったくり男爵」と表現した件についても触れ「その表現は報道で知ったが、何を根拠にそのような表現をされているか、理解に苦しむところはあった」とコメントした。