国際オリンピック委員会(IOC)委員愛読サイトも、〝札幌マラソン〟の矛盾を指摘した。

 東京五輪マラソンのテストイベント「北海道・札幌マラソンフェスティバル2021」(5日)について、五輪専門サイト「インサイド・ザ・ゲームズ」は4日、「札幌はコロナの懸念にもかかわらず、東京五輪マラソンベント実施に固執する」との記事を掲載した。

 2日に新型コロナウイルス新規感染者が過去最高の246件を確認した札幌。市民に外出や密集を避けるよう呼び掛ける一方で、オリンピック前のイベントのために何百人もの参加者が札幌に入ると予想され、地元民が反発していると報じている。

 大会主催者は観戦自粛の呼びかけを行ったり、沿道で密にならないよう約770人の〝呼びかけ部隊〟を結成した。しかし、そもそもコロナ感染拡大が止まらない状況下でのイベント実施は、海外でも「?」。IOC委員はどう読むか。