来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)が視察する日本オリンピックミュージアム(東京・新宿区)の前に17日、来年夏の東京五輪の中止を求める反対派が大規模な抗議活動を行った。

 この日、選手村(東京・江東区)と国立競技場(東京・新宿区)を視察したバッハ会長は夕方から日本オリンピックミュージアムを見学。同施設は日本オリンピック委員会(JOC)や複数の五輪競技団体が入る「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクエア」の一角にあり、いわば五輪の拠点となっている。

 午後6時ごろ、バッハ会長が見学するビルの前では五輪反対派が横断幕を掲げ「五輪やめろ!」の大合唱。警察官も取り巻く緊迫した雰囲気に包まれた。

 16日には東京都の小池百合子知事(68)と会談した都庁の前でも抗議行為は行われ、バッハ会長は「私に対して声を上げていたので、彼らが何が言いたいのか?と対話を持ち掛けたが、この方は受け入れてくれませんでした。私にマイクを通してシャウト、叫ぶだけでした」と語っていた。