イオンからダイソーが追い出されてしまうのか。

 イオンが100円ショップのキャンドゥを買収し、子会社化するための株式公開買い付け(TOB)が15日、始まった。買い付け価格はキャンドゥ株1株あたり2700円で、期間は11月24日まで。

 キャンドゥは100均業界1位のダイソー、2位のセリアに差をつけられて3位に甘んじており、イオン傘下で立て直すが、今回の買収劇で消費者の生活はどう変わるか。

「全国にあるイオンの大型商業施設ではすでに、ダイソーやセリアがテナントとして入っている施設が多いです。こういった大型商業施設のダイソーやセリアが、イオンの子会社になるキャンドゥに入れ替わるのかが焦点でしょう」(流通関係者)

 SNS上でも「キャンドゥ」がトレンド入りし、「えっ…今入っているダイソーはなくなる可能性? ダイソーはなくなると困るな」などの意見が殺到した。

 イオン担当者は取材に、今回の買収劇でイオンの大型商業施設に入るダイソーやセリアがキャンドゥに入れ替わることは考えていないと回答した。では、キャンドゥはイオングループのどういった施設に出店していくのか。同担当者によれば、イオンの大型商業施設ではなく、イオンのスーパーなどで100円ショップが入っていない施設にキャンドゥが出店する余地があると考えているという。キャンドゥはダイソーなどと違い、小スペースで店舗を構える特徴もあるため、イオンのスーパーなどに併設する考えがあるようだ。